幻獣保護区。

七尾のカオスな日常。あと思うこと。

【詩】Uterus or reason

誰もが生まれた場所へ
誰もが還る場所へ
押し付けで錆びた自己は
ウミに溶けて消えるのだろうか

本当の居場所は?
叫ぶ声が愛しくて 棄てたくて
大いなるウミの一滴じゃなくて
なりたいものは唯一の

もし鍵を落としたなら
潮に浸かって流されてしまって
見つかる頃には面影さえ消える
どうして拒むの?と尋ねる人達に
素晴らしいね、と呆れてみたんだ

あと少し 焦りから指針を疑う
どれもこれも合わない 開かない
価値を見失って途方にくれた
必要ないって言われたみたい

メッキが剥げたらさよならだ
安寧のあまり塗り潰した自我
剥離した内と外が軋む
侵食しあって ほら 滲む

もうやめたい
受け入れたい
泡になれたら。
未来を見据えて すぐ背を向けて
望まない夢ばかり語るからだよ