幻獣保護区。

七尾のカオスな日常。あと思うこと。

素敵な落書き

B●●K OFFで、心屋仁之助さんの本を買った。読んでみたら本文に落書きがしてあって一瞬引いた。

「うっわ最悪!(*_*)」

 

だがよくよく見てみると「私は元々すごいんだよ!」「認めてほしかったんだよ」「傷ついていた、って気づいた」とか書いてあって。前向きになろうとする誰かの気持ちが詰まっていた。その気持ちが感じ取れたから、まるで、この誰かと一緒にこの本を読んでいるみたいだった。この丸っこい字体からして、おそらく女の子だろう。

こんなに熱心な書き込みをしているのに、この本は中古。つまり、いらなくなって売られたものだ。

 

では、何故「彼女」はここまで熱心に読んでおきながら売ったのだろうか?

途中で飽きたか、それとも。いい意味で、もう要らなくなったのならいいなと思う。

 

そう思いしばらく読んでいたが…

変だ。

途中から「彼女」が出てこない。あんなに熱心にされていた書き込みが、この前後数ページには全くない。

まだ読んでいない所のページもめくって調べると、どうやら「彼女」は本の前半部分で落書きをやめてしまったようだった。

 

意外にあっさりと二人三脚の読書は終わってしまった。

が、それでも時々私は「彼女」が思いを書き込んでいるページを開いては、一緒に読書を楽しんでいる。