大丈夫。描ける。
アイデアが浮かばず、どうしたものかと悩んでいた。
見えなければ描けない、そんなタイプだ七尾は。
ある日。久し振りにアイデアが浮かんだ。
それは、まだ描いていいんだ、という天啓に思えた。
ソードアートオンラインⅡにもあった描写を思い出す。
キリトは剣士であろうとしている。
そんなにも追い詰められていた。
他作品のかき手への嫉妬の理由もそこにある。
七尾もまた、かき手でありたいと願っていたんだ。
どれを、どんな順番で、どのように形にすればいいのか分からない。
でも、このままじゃ終われない。
何か、かくよ。
大丈夫。描ける。