トイレの鍵と、パートナーの話。
今日は寝てばかりだった。
昨日、大きな手芸店に2つも行って、はしゃぎ疲れたのもあるだろう。
目覚めてはもう少し、また目覚めて「もう起きなきゃ…」と思いながらもいつの間にかまた眠りに落ち。
そうして、気がついたら11時を回っていた。
さすがにだめだ。
急いで起きる。
まずはトイレへ…おや❓
内側から鍵がかかっている。外側から鍵をかけることは出来ない。
つまり中に誰かが…パートナーがまだ中に‼?
パートナーの出勤時間はとうに過ぎている。
中に居て、ノックをしても返事がない。というか生き物の気配さえない。
これは。
背中に寒気がはしり、最悪の事態を想像した。
とにかく、このドアを開けなければ。
観察すると、ドアの外側には、小さな溝のついた金具がある。多分これが鍵と連動しているのだろう。小さくて手では回らない。
では、と10円玉をその溝に挟んでくるっと回してみた。
かちゃん。
ドアがあいた。
ドキドキしながら、そうっと中を確認した…
パートナーは、居なかった。
駐車場を見れば、車はなく無事に出勤したみたいだった。
ほっと胸を撫で下ろす。だが。
いや…じゃあ何で鍵がかかってたんだ!?
新たな謎が浮かび上がってくるのだった。